世界観構築における100の質問 (02/05/03更新) [目次に戻る]
 
 
1 ハンドルネーム・ペンネームをどうぞ。
ハンドルネームは茅(ちがや)。ペンネームは十和田 茅。
理由は、「とわださん」ではなく「ちがやさん」と呼ばれたかったから。
2 世界観構築にあたり、一番最初に決めたところは?
多分、精霊とか妖魔とか神とかの「非・人間」の位置。神話が歴史にいたる経緯など、この『世界』の成り立ちは最初に考えます。地理などはあまりこだわっていません。その場しのぎです(大笑)
3 世界観構築にあたり、こだわりを入れたところは?
……こ、こだわりですか。むう、うちなんか比較的オーソドックスな設定だと思うんですけど。
あ、名前に漢字表記を使用したこと。なんていうか、ある時期、漢字の持つ意味ってやつに惹かれたんですよね。表音文字より表意文字の方が面白いなーって。茅が英語嫌いなのも原因の一つですが。げふげふ。
4 その世界に「神」はいますか?
います。
5 いる場合、一神教ですか、多神教ですか?
多神教です。茅の背景にはギリシア神話が大きく影響してるんですよ。
6 一神教の場合、天使、悪魔はいますか。
無視しちゃっていいですね。
7 多神教の場合、天使、悪魔に相当する神はいますか。
いません。神々のヒントにしたのは、キリスト教よりもギリシア神話がベースです。
うちの『世界』では、太陽(恒星)と月(衛星)、そして肉眼で観測できる五惑星を神になぞらえた宗教が主流となっています。作中登場する信仰対象は愛と美の女神(主星は金星)と豊穣と冥府の神(別名:大地の神)(主星は土星)です。……太陽神と月の女神も後々出てきます。
8 異教・邪教はありますか。
この『世界』には精霊が存在します。この精霊を信仰の対象としている人々は迫害を受けています。
これは理由がないわけではないのです。火の精霊を信仰している人が放火をして、その理由と来たら「私は精霊に奉仕しただけだ」という。放火された側としては許せるものではないでしょう。
妖魔もいますが、これは化け物と同義語の恐怖の対象です。ある特定の人間にとっては、もっと分かりやすいギブ・アンド・テイクの取引相手となります。信仰している人……もしいたら間違いなく邪教でしょうね。おるんかいな。
ちなみに妖魔は信仰心を持ちませんが、精霊は竜を崇めています。これも特殊な事情ですが人間で竜を崇めている人もいます。彼らは「霧の谷」という国に属していれば異端とはみなされません。
9 異次元はありますか。
あります。主人公はそこから来たのですから(笑)
詳しい定義がありますが、ネタばれがかかっているので書けません。
10 その世界、地球上ですか。それとも、別の惑星ですか。
えーと……、うーん、うーん、ネタばれ一歩手前ってところですか?(滝汗)
とにかく、「異次元」の方は間違いなく地球上であることはいえます。
11 別の惑星の場合、衛星がいくつありますか。
月がひとつだけです。
12 別の惑星の場合、一年は何日ですか。
365日と六時間です。この六時間を消費するために、四年に一度うるう年を設けて一日増やします。
13 別の惑星の場合、一日の時間の数え方は決めていますか。
一般人は日が昇れば起きて、日が沈めば寝ます。知的階級層の間では一日を二十四時間で計算する方式が最近では定着しました。ちなみに貴族は日が高くなった頃に起きて、月が高くなったころに寝ます。時間の観念? ふっ。ちゃんちゃらおかしいくらい、お貴族さまは馬鹿なのですよ。
14 時計はありますか。
一応、あります。
15 ある場合、その時計は一般人にも容易に手に入りますか。
いいえ。日時計や水時計がまだまだ一般的で、それらは大抵神殿に設置されています。日時計は太陽神の神殿、水時計は知恵の神(主星は水星)の神殿の管轄です。ですが技術は毎年飛躍的に進歩していまして、ある学問の施設ではとうとうゼンマイ仕掛けの大時計を塔の上に設置したとかなんとか……。
16 住んでいる人々は、そこが惑星であるということを知っていますか。
この『世界』は丸いんだということは、ごくごく一部には知られている事実です。が、惑星かどうかまで知っているとは思えません。
17 魔法は存在していますか
はい、あります。
18 存在している場合、どのような属性がありますか。
大きく分類すると、神の力を借りて使う魔法、妖魔が使う魔法、精霊が使う魔法、人間がこの『世界』の不文律を言霊によって引き出す魔法があります。
神々は肉体を持ちません。だから人間に力だけを貸してくれます。神の力を借りて使う魔法(以下、神聖魔法)はその神々の属性により、七通りあります(説明しましたね、太陽と月と五惑星です)。例えば、愛の女神の神殿では治癒魔法を、大地の神の神殿ではターンアンデット系魔法を教えてもらえます。
妖魔が使う魔法(以下、暗黒魔法)はとくに属性を持たず、基本的に空に浮かんだり、空間を移動したりなど自分のことに関するものばかりです。他人に作用するものではその個人の特性によります。幻を使ったり、夢を操ったり、未来視をしたり……様々です。
精霊が使う魔法(以下、精霊魔法)の属性で有名なものは火・水・風・土の四種類でしょう。他にも色々な精霊がいますが、ほかに物語に関わってくる属性は氷の精霊と闇の精霊くらいですね……。
最後に人間の開発した魔法、俗に言う「呪文」ですが、これも属性らしいものは持ちません。魔法の鍵を開けたり、壁の向こうを透視したりするのは果たしてなんの属性にあたるのやら。
19 存在している場合、誰でも使えるものですか。
妖魔と精霊に関しては、答えは「はい」。それぞれ自分たちの種族が持つものは使うでしょう(一部例外もおりますが)。問題は人間ですが、生まれつきの才能を持っている者に限ってしか魔法は使えません。神聖魔法を使うものは神官、精霊魔法を使うものは精霊使い、呪文を使うものは魔術師と呼ばれます。ちなみにこのなかで学習を必要としないのが精霊魔法です。その代わり全くの天賦の才能が必要ですが。才能と精霊に愛される素質が揃えば大丈夫です。たゆまぬ学習と深い信仰心で才能を補えるのが神官。たゆまぬ学習と莫大な金と水準以上の才能がそろって初めて魔法が使えるのが魔術師です。神聖魔法が比較的手に入りやすいように思えますが、その分、大した力は奮えません。
20 存在している場合、どうやって発動させるものですか。
わかりやすいところで人間の使う呪文ですね。唱えれば発動します。原理は言霊によって『世界』に働きかけ、無理矢理力を引き出すとでもいいましょうか。神聖魔法も発動は言霊によります。呼び方は「祈り」となりますが。こっちは同じく言霊によって神の意識と接触し、力を貸してもらいます。うちに登場する愛の女神の元・巫女は魔法を使う才能がありません。おそらく神聖魔法は作中で登場することはないでしょう……多分。精霊魔法と暗黒魔法にいたっては、心の中で思うだけで発動します。精霊魔法を人間が使う場合べらぼうに精神力がいるわけです。意識だけで精霊に働きかけねばならないのですから。
21 魔物はいますか
います。人間型を取れない下級の妖魔がこの名前で呼ばれることがあります。
22 いる場合、魔物と人との関係はどのようなものですか。
魔物(=下級妖魔)にとって人間は餌です。人間にとって魔物は「怖いもの」です。魔物が人間を餌にしていることはよく知られていますが、人間が魔物と出くわしたという体験談はほとんど聞かれることがありません。それだけきっちりと、人間のテリトリーと妖魔のテリトリーは区分されているということですね。もっともそれは妖魔が人間をある意味馬鹿にしているからであって、もっと上級の妖魔は姿を人間らしく変えて人間社会に紛れこんでいることもありますよ、ふふふ。
23 いる場合、魔物の階級はありますか。
ある、ことになるんでしょうね。上級とか下級とかいってるところを見ると。
24 あるなら誰にどのようにつけられますか。
誰にというか……。まあ、見た目が人間に近いものほど上級です。厳密には「人間に近い」というのはおかしいですけれど。人間が神に似ているのであって、上級の妖魔や精霊は神の姿を真似ていってるだけですから。
25 世界制服をもくろむような、強大な魔王はいますか。
世界征服をもくろんだら一日でやっちゃえそうな御方ならいます。妖魔の長でサイハ様という、ナイスバディな美人さんです。……現在ろくでもないことを考えていらっしゃるようですが……世界征服でしょうか?(汗)
26 生まれ変わりはありますか。
不明です(汗)
27 ない場合、人は死んだらどうなりますか。
実証されていません(汗汗)
28 霊的なものは存在していますか(魂とか)。
今のところ、不明です。……そろそろ旗色悪くなってきましたね。ネタばれということでご容赦を(涙)
29 ここからの質問は、世界ではなく舞台となる国についてになります。どの国について答えますか?
どこでもいいです。そもそも、人間の国なんてこれからあまり重要じゃなくなる……あ、では、第三章の舞台となる「霧の谷」について答えましょうか。補足しますが、霧の谷は精霊を保護している、世界中でたったひとつの国です。
30 主に舞台となる国の、気候はどうですか。
温暖湿潤性気候です。
31 天気予報はどのようになされていますか。
ツバメが低く飛ぶと明日は雨とか、夕焼けが綺麗だと明日は晴れとか、風の精霊が元気がいいときはきっと晴れるとか、水の精霊が元気がいいからきっと雨だとか……。
32 主に使用されている暦はどう言ったものですか。
太陽暦と太陰暦の併用です。
33 その国の衛生状態はどうですか?(上下水道など)
国中で整備されています。世界中でも、衛生面で快適にすごせる国のひとつとあげられるでしょう。
34 主に使用されている言語は何ですか。
この『世界』では、言語は各種族にひとつ、竜が与えてくれました。だから人間同士が使える言語を使用しています。
35 文化程度はどれくらいですか。
身近に精霊がおりますので、精霊の力を利用した独自の文化が創り上げられています。ゆえに技術より魔法が発展しています。ほとんどの一般人が無理せず食べていけるだけの収入を得られるという点では文化水準は高いかもしれません。しかし、貨幣制度や工芸技術などは外の国に比べると遅れています。他者と競争する必要性が少ないのですから、当然と言えば当然です。
36 文字はありますか。
あります。「言葉は竜が与えたもの、文字は神が与えたもの」という有名な言葉がありまして、その通り、神々の数(七種類)だけ文字は存在します。これは各神殿が自分達の秘密を他の神殿に知られたくないために独自に文字を開発した結果で、そのせいでまったく互換性がありません。傍迷惑な。
共通語として、表意文字であるハーン文字、表音文字であるカリナ文字が使われます。言霊が生きている世界ですから文字にももちろん不思議な力があって、ハーン文字(漢字)には魔力がこもっているとさえいわれます。その他、呪文は魔法文字という特殊な文字で記録されます。
37 ある場合、主に使用されている記録媒体は何ですか。
霧の谷では紙を使っています。一昔前までは木簡、竹簡も利用されていました。
38 ある場合、識字率はどれくらいですか。
20パーセントくらいです。低いです。農夫が文字を覚えてなんになる、の世界ですから。彼らに必要なのは文字を書いて記録することではなく、いかに精霊達と意志を通じ合わせられるかという方が重要なのです。
39 通信手段としては、どのようなものがありますか。
代書屋に頼んで手紙を書いてもらい、それを届けるのが一般的です。郵便組織は発達していません。「誰々さんが何処そこに行くから、したらばついでにこれも頼まれてくれや」と言付けるレベルです。風の精霊使いは、言葉を風に乗せて目的の相手に届けさせる方法もあります。
40 移動手段としては、どのようなものがありますか。
基本的には徒歩。一番早い手段で早馬でしょう。のろのろと移動したくば馬車をどうぞ。スピードはありませんが荷駄を大量に運ぶためにはこれが一般的です。霧の谷には海がありませんから大きな船は使いません。河川を利用して小型の船が行き交うことはあります。空路はまだ発達していません。今のところ、空は風の精霊の独占状態です。
41 人口密度はどれくらいですか。
そんなに窮屈ではないと思います。人間が増えると精霊が弱るので。
42 政治の形態は? 君主制? 共和制?
君主制です。
43 一番権力を持っている人は誰ですか。
表向きは王です。現実には議会が実権を握っています。ですが、霧の谷の国王というのは精霊の長も兼ねていまして、精霊達は今上の長を歴代の誰よりも愛しています。
44 その人は、どのようにしてその地位につきますか。
王は世襲制でした。しかし彼には庶子たる娘しかいません。次の王は国内の有力な祭司の家三つから選ばれることになっています。霧の谷には火・水・風・土をそれぞれ祭る家があります。今の王様は火を祭る家の出です。「王家」にあたるものが合計4つあると思えばいいでしょう。
45 最下層の人々はなんと呼ばれていますか。
乞食でしょうか?
46 最下層の人々の、生活レベルはどれくらいですか。
えーと……ガープスでいったら赤貧くらい? −15CP。一週間に50時間働いて、所持金は標準的な収入の五分の一。高給の仕事に就くことはできません。
47 普通の人々の、生活レベルはどれくらいですか。
ガープスでいう標準。CP不要。一週間に40時間働いて平均的な生活を維持。……結構裕福ですね。きっと50時間未満くらい働いていると思いますが。
48 その国では、どんな産業が発展していますか。
主なものは農業です。あるいは精霊使いとして出稼ぎ。
49 その国での名産はなんですか。
竹は豊富にありますが。あと米も。
50 その国は、自給自足で国力を維持していけますか。
もちろんです。鎖国状態ですから。
51 貨幣制度が使われていますか。
霧の谷ではまだまだです。完全なる物々交換まではいきませんが、貨幣の変わりに塩を使ってやり取りしています。
52 使われている場合、主に使用されている貨幣単位は何ですか。
使ってないですから、次、行きますね。
53 使われている場合、日本円に換算した相場を教えてください。
これも飛ばしましょうか。
54 モデルとなっている、実在の場所はありますか。
日本か中国か。第一章を書いていたころは西洋風の風習のある国だったので、霧の谷は東洋風の風習のある国にしようと思っていました。でも日本をモデルにすると海とは切っても切れないし。中国の文化とも完全には相容れませんから、その辺りは色んな意味で和洋折衷しようと企んでおります。
55 変わった職業では、どのようなものがありますか。
精霊使い?
56 その職業に就くにはどうすればよいですか。
飛び抜けた才能と精霊に愛される素質があって、精霊と契約することが必要です。普通は。……うちには普通でない人がいますので。
精霊は自分で捕まえてください。捕まえられた精霊は契約に縛られ、雇い主のために力を貸してくれるでしょう。契約解除すると「喜んで」逃げていきます。
57 一般人にも苗字はありますか。
ありません。
58 一般人に苗字がないのなら、どんな人に苗字があります
存続させなければならない家の人間です。王族・貴族・騎士などなど。茅は固有名詞を考えるのが苦手です。だから苗字を考えるのが嫌いです(泣)
59 人名につける敬称にはどんなものがありますか。
目上の人には様付けが普通です。
60 国内情勢はどんな感じですか?
表面上は安定しています。なにもしらない一般人は日々、平穏に暮らしています。そして王は民や精霊に圧倒的な支持を得ています。が、残念なことに、国家機関の内部では疎まれているのです。
王は孤立状態です。誰も味方はいません。むしろ、誰かが王を引きずり下ろそうということになったら、周囲の人間は喜んで賛同するでしょう。今はまだ誰も彼にちょっかいをかけないだけにすぎません。議会を構成する面々は、王(=精霊の長)に対する精霊の支持を失うのが怖いのです。なにしろこの国は、精霊達の最後の聖域という以外にはこれといった特色のない国なのですから。
議会が欲しいのは自分達の傀儡になる王です。しかし、現在の王は優秀すぎるのです……。
61 外交情勢はどんな感じですか?
鎖国状態です。もともとは精霊を信仰する人々が迫害にあい、流れ流れて不便な地に独立国を作ったのが始まりです。そして外の世界では住めなくなった精霊を保護しました。
精霊が妖魔に襲われないために、他国の人間に精霊を踏みにじられないために、彼らは誇りを持って自国に閉じこもっています。一時は国を開いて交流を持とうと試みたこともありました。そのとき受け入れた他国の人間が、戦争に繋がりかねない不祥事を起こしたのです。霧の谷の人間は、それ以来、輪を掛けて他国の人間を厭うようになりました。
62 主に舞台となっている場所は、治安がよいですか。
いいです。なにしろ舞台は王宮ですから。ここが治安が悪かったら、話になりませんがな(笑)
63 治安を守る組織は何ですか。
近衛騎士たちです。もっと下部の組織も王宮の周りを固めているでしょうが、主人公の周りでは彼らが一番近いところで警備をしています。人間・精霊の混合部隊です。
64 一般に使われている武器は何ですか。
主要武器は槍です。接近戦用には剣を使います。
65 家族形態はどうなっていますか。
一般家庭において、父・母・子供は三人から四人、長男の家なら加えて祖父母がいるのが「理想的」でしょう。
乳児死亡率が高いので、子供はたくさん生みます。七才まで生きていれば成人する確率がうんと跳ね上がります。
66 結婚という制度はありますか。
あります。
67 ある場合、一夫一妻制か、一夫多妻制か、多夫一妻制か、それ以外のうちどれですか?
各神殿では一夫一妻制以外は認めていません。しかし権力者が愛妾と呼ばれる実質的な妻をたくさんもつのは古今東西とわず、どこでも見られる現象です。
霧の谷の王は早いうちに王妃に先立たれ、愛妾との間に娘がひとりいます。……こう書くと、どこにでもいそうな権力者の典型みたいですね(笑) 王は純愛主義者で、いまでもずーっと愛妾ひとりを思い続けているのです。事情があって彼女とは一緒になれませんでした。娘は彼女が育てているはずです。その娘ですが、第三章より王の手元に帰ってきました。……溺愛ぶりが今から目に浮かぶようです(笑)
68 変わった食べ物では、どんなものがありますか。
はて? ええと、一般的な調味料は酒・塩・酢・油。霧の谷ではその他、味噌とか醤油も存在します。変わったところで豆腐の塩漬けも調味料に使います。中国に実際にある調味料がヒントです。ほかにも八角とか五香粉も使いたいですねぇ。オイスターソース……海が遠いからこれは無理ですね、くすん。
全然、食べ物の話ではなくなってます。
69 一般的に好まれている嗜好品はなんですか。
お茶です。お酒は嗜好品というより、水よりも安価な飲料となります。
日本式の蒸して発酵を止めるタイプの緑茶ではなく、中国式の釜炒り緑茶。お茶の木は貴重で、薬としても利用されます。一種の興奮剤になるのです。ほかに香りのよい青茶(半発酵茶)も好まれます。ちなみに本編「−序− 出逢い4」でサラに飲ませたお茶は阿里山金萱茶のつもりだったり(笑) これは台湾のお茶ですけどね。<お茶の話をしているときの茅は幸せそうですね……ええ、趣味丸出しですがな。
70 医者、または医者に代わる存在はいますか。
います。
71 いる場合、どのようにして治療をしますか。
内科なら薬草を使います。簡単な外科手術くらいなら行えます。
72 いる場合、治療の代償に受け取るものはなんですか。
霧の谷では、主に塩ですね。もしくは品物(農作物)で払う。
73 変わった薬には、どのようなものがありますか。
……いえ、特に珍しい物はないと思います。
74 変わった病気には、どのようなものがありますか。
知られていない病気はみな、「変わった病気」でしょう。
75 国単位で発行している、信頼の置ける地図はありますか。
ありません。測量技術がまだまだ正確性に欠けるもので。
76 ある場合、それは誰でも手に入るものですか。
……ないんですってば。
77 その国に伝わる伝説にはどのようなものがありますか。
この『世界』は竜が作った。
詳しいことはそのうち第三章の冒頭に書きます。
78 伝説を伝えるのは誰(何)ですか。
火・水・風・土を祭るそれぞれ四つの祭司の家です。つまり霧の谷における王家ということになります。または神殿ですね。
この国の神殿は、外の国のように七柱の神々を祭ってはいません。神殿の数は合計四つ。つまり、火・水・風・土をそれぞれ司る竜を生き神として祭っているのです。精霊信仰は外では迫害され、また、その精霊は竜を崇めるといいましたね? 霧の谷では、精霊達と一緒になってその竜を生きた神として神殿を建てて、祭っているのです。四つの祭司の家はそのなかでも最も精霊に愛される血筋だということです。だから精霊の長になれるのですよ。
79 人間とは違う種族が共存していますか。
います。さんざん書いていますが、精霊と妖魔です。人間型をしているものは立派に種族です。
80 いる場合、その地位は?
はて。霧の谷の場合は、ですよね? 精霊は対等です。出世する奴もおれば、一般もおります。妖魔はきっと一般人は見たことないでしょう。認識としては敵です。
81 いる場合、人語を解しますか?
はい。
82 解す場合、その伝達手段はどのようなものですか。
言葉を使います。または、思念によって語りかけます。
83 その国での、主食は何ですか。
米です。
84 神聖視されている動物は?
火・水・風・土、それぞれ司る竜です。なにしろ神とされていますから。
85 忌み嫌われている動物は?
火竜と水竜の間に、ごくまれに氷を司る竜が生まれることがあります。
この竜は嫌われています。
86 機械はありますか?
ないです。
87 あるとすれば、その動力は何ですか?
ありませんって。
88 主人公の周辺で流行しているものはありますか?
……不幸(我ながら泣けてきた)
89 一般的な服装とはどんなものですか。
男性ならズボン、女性ならスカート。服装に関してはほとんどなにも考えてないとかいうんですけど……駄目ですか(汗)
ファンタジーらしい服装ということで、各自ご想像を。あ、でも、主人公の服はチャイナ風です。
90 その衣類は、お店で買えるものですか。
大きな町なら購入が可能です。しかし、女性ならほとんどが自分で縫います。男性なら母、姉、あるいは妻が縫います。
91 学校はありますか。
霧の谷にはありません。
92 ある場合、どのような仕組みになっていますか。
ないんです。
93 ある場合、義務教育はありますか。
ありませんってば。
94 ある場合、学校には誰でも行けますか。
……無理じゃないですかね。
95 ある場合、教育費は必要ですか。
そりゃ、学校があったら必要でしょうね。
96 教育費が必要だとしたら、どれくらいのものですか。
どうしてくれよう、この一連の質問……。
97 何歳で成人しますか。
男性18才、女性16才。
98 未成年に対する制約はありますか。
自発的に結婚証明書に署名が出来ないくらいのものでしょうか。
99 あるとしたら、具体的にどのようなものですか
問98参照。あ、あと、子供(未成年者)は親の所有物、という前時代的な風習があります。
100 最後に、何か一言どうぞ。
お疲れさまでした。世界設定は細かに決めたつもりでしたが、事情により答えられないものとか、結構考えてなかったところを突っ込まれたりしたんで面白かったです。

質問はここからいただきました →  「世界観構築における100の質問」

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