過去を思い出すのは辛い
幼い日であればあるほど辛い
それでも もしも 娘が産まれたら
彼女に私が流れ込むから
どこまで似るか楽しみになる
ろくに足し算もできないうちから マイナス算に凝ってみて 赤いおはじきを嫌って
「このサイコロには鉛、仕込んでないの?」とイカサマの心配をして……
ろくに平仮名も書けないうちから 崩し字を愛で その解読に憧れ
その興味が水墨画にまで及んでしまい……
血やDNAでは説明が付かないもの
魂魄の絆(こんぱくのきずな)
どこまで似るのか
どこから予想外になるのか
いつか出会える日まで
祈り続けています